輪廻綺譚小説
あやかしの棲む家

嗚呼、糸と糸が絡み合う・・・
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あらすじ

それは運命の糸に弄ばれた惨劇。
糸はまるで蜘蛛の巣のように張り巡らされ、もがいても手足を絡め取られる。
運命なのか、呪いなのか、糸は立ち切ることはできるのか?
命の糸は常に鋭い刃に晒されている。
過去から未来、果てしなく糸はどこまで続く。
いったい糸を紐解くの誰だろうか?
糸の軌跡を辿ることはできるのだろうか?
嗚呼、糸の先にあるものは?

※ 物語は一編ずつ「もしも(IF)」の世界で展開されています。
登場人物や舞台は同じでも、物語ごとに語られる世界が異なっております。

其之壱「双生児」語りだし


愚かで愛しい我が子たち 呪われよ 呪われよ 我は己の尾を噛む輪廻なり 呪われよ 呪われよ 無限と永遠の糧となれ 呪われよ 呪われよ

物語目次

其之壱 「双生児」

双子の姉妹として生まれることが一族の呪いなのか?
それとも急速に年老いていくことが呪いなのか?
運命の糸を断ち切るものは誰か?

【1】 【2】 【3】 【4】 【5】 【6】

姉妹の喜劇を見せておくれ

其之弐 「そこに棲むものたち」

屋敷に棲むものたちは怪奇にして異質。
目に見えるもの、目に見えざるもの。
今日も命の糸が絶たれる。

【1】 【2】 【3】 【4】 【5】 【6】

覗くだけで満足できようか

其之参 「土蜘蛛」

記憶を失った少女。
一度足を踏み入れたら、決して外に出ることは叶わない。
人々を捕らえる糸 は何か?

【1】 【2】 【3】 【4】 【5】 【6】

従順に糸を繋ぎ止めろ

其之肆 「紅い世界」

姉妹殺しの呪い。
嗚呼、今日も鏡に映る紅い顔。
それは現在と過去を繋ぐ糸

【1】 【2】 【3】 【4】 【5】 【6】

結局はなにも変わらない

其之伍 「異界の少女」

角の生えた少女が屋敷に迷い込む。
果たして何ゆえに導かれたのか?
少女が握る秘密の糸 が紐解かれる。

【1】 【2】 【3】 【4】 【5】 【6】

蚊帳の外で踊っていればいいものを

其之陸 「黙して語らず」

すべてを観て来た少女の物語。
しかし少女はそれを自ら語ることはない。
少女の辿った糸 の軌跡。

【1】 【2】 【3】 【4】 【5】 【6】

小賢しい踊りを考えても愚かであることには変わりない

其之漆 「隠された物語」

それは「もしも」が存在しない真物の物語。
夢から現実へ還ろう。
これこそが糸 を辿り紡がれた世界。


【1】 【2】 【3】 【4】 【5】 【6】

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愚かで愛しい我が子たち 呪われよ 呪われよ 我は己の尾を噛む輪廻なり 呪われよ 呪われよ 無限と永遠の糧となれ 呪われよ 呪われよ

登場人物

鬼塚美花(オニヅカ ミハナ 女 齢7)

本家に産まれた双子の妹。
呪いによって通常の二倍で躰と知能が老いていく。
姉と違い控えめで、おとなしい性格をしている。
生まれてすぐに親元から離され、外の世界で育ったのち、七歳になったときに屋敷にやって来た。
「双生児」の主役。

殺し合え どうせおまえは逃げられない  鬼塚美咲(オニヅカ ミサキ 女 齢7)

本家に産まれた双子の姉。
呪いによって通常の二倍で躰と知能が老いていく。
感情に闇が渦巻いており、妹を見下している節がある。
同じ双子でありながら、外の世界で育った美花とは性格に多くの差がある。

反発するがいい どうせおまえは籠の鳥  鬼塚静枝(オニヅカ シズエ 女 年齢不詳)

双子の姉妹を産んだ未婚の母。
この母にも双子の妹がいたらしいが、多くを語ることはしない。
住み込みの医師である慶子と仲が良い。
慶子とともに、なにやら妖しげな儀式に耽っている。
「紅い世界」の主役。

偽り苦しめ 藻掻くほど愛おしい 土田瑤子(ツチダ ヨウコ 女 年齢不詳)

おそらく十五歳前後だと思われるが、本人は記憶喪失であるために実際の年齢は不明。
いつの間にか屋敷にいて、そのまま屋敷で奉公をしている。
屋敷で起こる怪異にも自然と順応する特異性を秘めている。
明るい性格だが、その性格はこの屋敷では異端。
謎の少女るりあの面倒を積極的に看たり、外からやって来た美花と仲が良い。
「土蜘蛛」の主役。

なにも知る必要はない 愚かに己の仕事をし続ければそれでいい 立川克也(タチカワ カツヤ 男 齢27)

屋敷に忍び込んだ謎の男。
自称ルポライターだが、それが本当なのかはわからない。
何かを探りに屋敷に侵入したはいいが、謎の力によって外に出られなくなってしまった。
屋敷で多くの奇怪なことに遭遇しながら、住人たちに見つからないように屋根裏の隠し部屋に棲んでいる。
「そこに棲むものたち」の主役。

小賢しい 些細な誤差など調律すれば済むことだ るりあ(ルリア 女 年齢不詳)

屋敷に迷い込んだ謎の少女。
頭に角を生やし、瞳は金色に輝く。
屋敷の者を嫌っているのか、口を聞くことは少ない。
見えない何かが見えているらしく、それから逃げるために屋敷中を駆け回っている。
「異界の少女」の主役。

もっとも愚かで愛おしい お帰りそしてさようなら 菊乃(キクノ 女 年齢不詳)

屋敷に仕える使用人のひとり。
誰よりもこの屋敷のことを熟知しているが、多くを自ら語ることはない。
静枝が産まれたときにはすでにいたらしいが、その見た目は少女にしか見えない。
「黙して語らず」の主役。

生かされていることを知れ 泡は簡単に弾け飛ぶ 武内慶子(タケウチ ケイコ 女 齢29)

外からやって来た医師。
自ら屋敷に来たらしく、今の生活に不自由はないらしい。
静枝と仲が良く、なにやら二人で秘め事があるらしい。
美花と美咲の家庭教師をしている。

見守り続け そして影で嗤う 鬼塚静香(オニヅカ シズカ 女 享年7)

静枝の妹。
美花、美咲姉妹と同じように、老化の呪いにかかっていた。
そして、やはり双子の姉妹は同じ運命を……。