あとがき
 最初に言っておきます。ネタばれしますから!

 まず、え〜と今回のローゼン・サーガ(以下RS)はホームページ用に書き下ろした作品でないのでフリガナがふってません。
 ということで、四貴精霊の呼び方について触れます。

 四貴精霊=シキセイレイ
 紅獅子の君=ベニジシノキミ
 蒼魔の君=ソウマノキミ
 黒無相の君=コクムソウノキミ
 白光の君=ビャクコウノキミ

 こんな感じです。
 次に四貴精霊の役割。

〈紅獅子の君〉ヴァギュイザールは戦闘。
〈蒼魔の君〉ソーサイアは魔導。
〈白光の君〉コスモスは愛(世界、宇宙)
〈黒無相の君〉ケーオスは知識(無限、創造)

 となっていて、()で書かれているのは裏の意味って感じです。
 (RSの世界で)一般の者たちが知っているのが()で書かれてないやつとなってます。
 ちなみにコスモスは花の名前ではなくギリシア語です。
 コスモスはケーオスつまり、ケーオス=カオスと対を成すものです。
 ケーオスっていうのはカオスの別の言い方で、カオスとは混沌のことです。
 コスモスとカオスについてはみなさんで調べてください。
 あと、四貴精霊の若さ順は、ヴァギュイール、ソーサイア、コスモス、ケーオスの順番で、ヴァギュイールはだいぶ若いです。
 で、4人の中ではヴァギュイールが一番何も知らない感じな人です。筋肉馬鹿でコスモスとケーオスの正体も知らなかったし、ソーサイアが何をしようとしているのかも知らなかった。
 つまりヴァギュイールは四貴精霊って括りになってるけど、真理には遠かったんです。てゆーか、四貴って呼ばれてるけど、別にグループではなかったわけです。
 あ、あと、無相って言うのも辞典で調べてください。無想じゃなくて『無相』ですよ。
 ケーオスが仮面とかしてるのは、中身が混沌で顔が無いからです。

 ソーサイアVSヴァギュイールのイメージは、スターウォーズエピソードUでデジタルヨーダが戦っているイメージ。ボクまだその映画観てないんだけどね。
 ソーサイアが巨大な〈混沌〉となり襲い掛かってくるイメージはFFのラスボス風。
 FFのラストっていうかラストダンジョンって毎回意味不明な空間とかで、ラスボスも意味わかんないの多いでしょ?
 ソーサイアが〈混沌〉になった姿はそんな感じ。
 ちなみにサファイアがソーサイアだとわかって、キースが混沌になってしまうまでのところは、ヴァンパイアハンターDのサントラ聞きながら書きました。

 サファイアというのは青い宝石の名前なんですけど、その『青』と〈蒼魔の君〉の『蒼』をかけていたんです。
 つまり、サファイアがソーサイアだというヒントがここにあるわけです。

 今回途中参加のフユちゃんは当初出ないはずでした(キロスも実はそう)。
 気づいたらパーティに加わっていたんですよね。
 このフユちゃん、4人姉妹の末っ子です。
 ちなみに姉妹の名前は、ハル、ナツ、アキ、フユです。
 ……ギャグなんですよね。
 フユちゃんの使う〈四季魔導〉も『冬』に関係するものでしたしね。

 フユがなぜこの物語に出てしまったかというと、話に変化が欲しかったからです。
 えっと、まずマーカスが死んじゃいましたよね。あれって実は作者の都合……わがままです。
 キース、ローゼン、シビウ、マーカス。4人だとセリフ回しが大変なんですよね。
 だから、死んでもらったのですが、残った3人だとなんか盛り上がりに欠けたんですよね。
 で、結局フユが加わって4人に戻ったわけですが、フユも混沌に呑まれましたよね。
 あれもマーカスと同じ理由です。セリフ回しが大変だから。
 ……作者の実力を無理やり隠そうとしていたのです。

 キロスくんの存在は全く出ない予定だったのです。この物語に突然現れました。
 本当はラスト近くではキロスくんではなく、メルリルが仲間に正式加入して、ラスボスの戦闘に参加する予定だったのですが、これ以上キースをウハウハにするのもどうかなって思ったんです。
 つまり女性キャラが多かったので男性が欲しかったんです。
 で、気づいたらキロスくんは〈王〉の力を受け継いでるし……。
 そのうちRSの外伝としてキロスくんの話を書いてみたいですね。
 キロスくんの話は完全にライトファンタジーだから書きやすいかもしれませんね。

 ヴァギュイールの二対の魔剣はケーオスが創ったものだとされています。

 えっと、オチで世界崩壊するじゃないですか、てゆーかホントは完全に崩壊して戻らない予定だったんですけど、戻ってしまいましたね。

 ああ、そうだ長さの単位についても触れておきます。

 ミティート :1.2ミリ。
 ティート :1ティート=10ミティート。1.2センチ。
 メティート :1メティート=100ティート。1.2メートル
 デティート :1デティート=1000メティート。1.2キロ。
 ティット :1ティット=10ティート。12センチ

 となっていて、ティットが元の単位で意味は『拳』ってことになってます。
 手をグーにしてなんとなくの長さを昔は計っていたんです。
 そうそう、イギリス(あってるよね?)にフィートって単位があるじゃないですか、あれって語源はフット(足)で足の大きさで長さを測ってたんですよね(確か?)。
 ティットもそんな感じです。
 あと、RSの世界にはオルガっていう通貨があるんですけど、これって流通している共通通貨じゃなくって、特別な記念コインみたいなものです。
 1オルガでブドウ酒が100杯飲めるらしいですね。

 魔導を封じ込める鉱石の魔霊石は『マリョウセキ』って読みます。
 あの魔霊石は普通の魔導を封じ込めるもので、四季魔導には効果がありません。
 四季魔導っていうのは混沌から生まれた〈自然〉の力を使って発動させるものです。
 つまり、猿が人間に進化したみたいに全くの別物なんです。魔導と四季魔導は。
 治癒魔導っていうのは魔導に属しています。
 四季魔導っていうのは主に精霊や妖精が使えるんですけど、それはその者たちが自然と触れ合って生きてるから使いやすいだけなんです。
 だから、人間も四季魔導を使おうと思えば使えるわけです。
 ちなみに精霊や妖精は魔導も四季魔導もどっちも普段から使えます。
 それから、精霊や妖精っていうのにも人間のいう特別な〈血〉が適用されて、魔導を使えないものもいます。
 特別な〈血〉というのはイコール混沌の要素ですから、精霊や妖精に使えるものとそうでない者にわかれるわけです。
 ここで、問題が出ます。
 四季魔導はどうなのか?
 答えはこれには混沌の要素は必要ですが、全てのものは混沌の要素が少なからずとも持っています。ですから、少なくても使えるんです。
 通常普通のものが持っている混沌の要素より上、魔導士なんかが持っている混沌の要素以下、が四季魔導を使える条件です。

 そうそう、この物語でなんとなく大事なキャラのサーガ。
 サーガ=〈精霊の君〉=〈眠り姫〉
 サーガっていうのは某ゲームでもサガってありますけど、サーガと伸ばした方が一般的で、簡単にいうと神話ってことです。
 それから北欧神話のサーガでは、サーガって名前の女神が出てきます。意味は『巫女』『神聖なる詩』って意味です。
 そう、眠り姫のモチーフは童話の『眠り姫(いばら姫)』からもらいました。
 ボクの中ではこのサーガは魔女です。自己中なんですよね。
 それというのも唯一絶対っぽい力を持っていますからね。
 全てのものの〈はじまり〉は自分なわけですから、全てのものは自分の手のひらの上にあると思ってるんです。
 でも、実際は〈はじまり〉なだけで、そんな全知全能ではないんです。この世界に住むものの中ではすごいけど。
 サーガから生まれたものは、『進化』してるわけですからね。
 自分がもとになってできた世界なんだから、私が壊しても文句ないでしょ、って感じですね、この人は。
 でも、サーガから生まれた存在は個々に〈存在〉していて、各々の意思をもってるわけです。
 だから、〈王〉と呼ばれる精霊はサーガに戦争を仕掛けたんですよね。
 ちなみに〈王〉に止めを刺したのはヴァギュイールの魔剣です。それで消滅する寸前に、自分の復讐というか意思を受け継ぐものが現れるのを待つために、意識を各地に飛ばしたんです。それをキロスは見つけたんです。
 ソーサイアはサーガ側として戦いましたが、それは長いものには巻かれろと言った感じで、強い方の仲間になった方がトクと考えたからです。
 でも、ソーサイアはいつでも仲間を裏切る気満々でした。私利私欲のためにソーサイアは動くやつなんです。

 他には書いた方がいいことあったけ?
 何分、書いてからだいぶ時間が経つので忘れるんですよね。

 シビウってキャラはボクの別の小説のアリアって女剣士がもとになって生まれたキャラです。
 ボクの中では姐さんキャラなんですけどね。
 そうそう、シビウが宿屋で寝てた理由は作者の都合で、マーカスとフユの時と同じ理由です。
 シビウ姐さんの話も外伝を書いてあげたいです。その話ではマーカスも活躍してくれるでしょう(お悔やみ申し上げます)。

 あとは覚えてないんで、質問がある場合はBBSで聞いてください。


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