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第1章 偽りの春

11 咲かされし命へ

散った命に捧げる、終焉の詞。

◆ 終焉詞しゅうえんのことば◆

命は咲いて、散るものか
それとも
誰ぞに咲かされ、誰ぞに踏みにじられるものか

春は偽り
だが、それでも
ひとときの花は、美しい

泣くことなき者にも、涙は流れ
語らぬ者にも、心はある

罪は土に還り
願いは風に乗る

いずれまた、どこかの世で
桜の下にて、逢えましょう――

── 偽りの春 完 ──