
医師/治療者
リオ=サルヴァ
島々を巡り、病と呪いの境界に立つ聖獣医師。万能の救済者ではなく、命が変異として続く土地で、治すことの意味を問い続ける。
INTRODUCTION
海は名を還す。島は罪を根づかせる。
南方大陸サルバティア。
そこは、生命力が強すぎる大陸だった。
植物はよく育ち、獣は巨大化し、病も呪いも、死でさえも腐敗して終わらず、別の生命として芽吹く。
島々を巡る医師/治療者リオ=サルヴァは、死体に花が咲く港で、ひとりの少女マヤ=ルクと出会う。
彼女は神に捧げられた供物だった。
だが、死ななかった。
命が続くなら、姿を失っても救いなのか。
罪を抱いたまま生きることは、赦しなのか。
これは、生命を都合よく癒やしてくれない神の大陸で、死ねなかった者たちが、それでも生きる意味を探す物語である。
STORY

ラウ=マリカの港で、死者の胸から白い花が咲いた。
治療者リオ=サルヴァは、検疫所に封じられた腐花の気配を追い、死ねなかった供物マヤ=ルクと出会う。
CHARACTERS

医師/治療者
島々を巡り、病と呪いの境界に立つ聖獣医師。万能の救済者ではなく、命が変異として続く土地で、治すことの意味を問い続ける。

死ねなかった供物
神に捧げられながら死なず、花と獣の徴を宿して戻った少女。救われた者なのか、呪われた者なのかを物語全体へ投げかける。

港の関係者
死体に花が咲く事件の周辺に立つ人物。港、検疫、腐花の噂をつなぐ準レギュラー枠として配置。

贖罪の聖獣
赦しではなく贖罪の名を持つ聖獣。罪を消し去る存在ではなく、抱えたまま生きる者たちの象徴として扱う。

生命樹神
救済・再生・繁殖・治癒・変異を司る古層神格。人間の望む「元通り」ではなく、命が続くことそのものを救いと見る。

獣母林の神格/存在
獣と母性、密林と変異を結びつける存在。サルバティアの生命信仰の明るさと恐ろしさを同時に背負う。

腐花神
腐花、疫病、葬送、死者再生の信仰圏に関わる神格。死体に花が咲く事件の背後にある思想の匂いを持つ。

獣面の観測者
獣の仮面、シルクハット、杖、白衣をまとって現れる謎の観測者。事件の奥にある構文の歪みを見つめる。
LOCATIONS

潮商人、検疫所、港倉庫が集まる海の玄関口。第1話の事件が起きる港として、外から流れ込んだ思想と商品が交差する。

甘い腐臭、白い花、黒い種壺、死体安置所、湿った墓地が重なる場所。救いと冒涜の境界を崩すホラー性の源。

過剰な生命力が根を張る聖域。治癒と変異、繁殖と侵食が紙一重になる、サルバティア信仰の中核。

獣、母性、密林の祈りが重なる森。巨大化した獣と、人の姿を保てない命の伝承が残る。

贖罪の名を持つ聖獣の痕跡が眠る樹海。罪を消すのではなく、抱えたまま根づかせる土地。

南方の海路と島々をつなぐ真珠港都市。今後の旅の中継地・比較対象として配置可能な舞台。