
主人公/公称上の長男
アレク=アルフェラッツ
男として記録されたアルフェラッツ家の第一子。メミス第一飛空部隊の若き部隊長であり、ラーザァー候補として聖都の制度を背負う。
INTRODUCTION
白い聖都は、月の光で嘘を隠す。
月神ムーミストに守護された聖都メミス。
白い防壁、丘の上の月神殿、豊かな農地、羊の群れ、ブドウとオリーブの畑
――そこは誰の目にも、神に愛された美しい都市国家に見えた。
だが、その白さは嘘を隠すための白だった。
若き魔導士アレクは、四〇年に一度現れる怪物レ=ザービ=トゥルドを討つ精鋭戦士《ラーザァー》の候補として選ばれる。
アレクには、誰にも知られてはならない秘密がある。
魔導士として、英雄候補として記録されてきたその名の奥には、聖都の制度が認めようとしない真実が眠っている。
STORY
第1章「月神の血と偽りの聖都」
第2章「黒帳に残らぬ蛇」
第3章「仮面の神殿と沈黙の血統」
第4章「地蛇核」
第5章「世界を巻く蛇の名」
終章「失名へ続く聖都」
CHARACTERS

主人公/公称上の長男
男として記録されたアルフェラッツ家の第一子。メミス第一飛空部隊の若き部隊長であり、ラーザァー候補として聖都の制度を背負う。

真の名/隠された長女
母だけが呼ぶ本当の名を持つ少女。偽りの名で戦いながら、やがて聖都が隠してきた真実そのものを射抜く存在になる。

親友/観測者
アレクの奥にいる“真の名”を見てしまう親友。救いであり、同時に聖都の嘘を崩す危険な観測者でもある。

制度を信じる兄弟弟子
アレクの兄弟弟子であり制度的ライバル。正しくあろうとするほど、メミスの階級制度と神殿秩序の歪みに立たされる少年。

神官長/月神の血を継ぐ者
メミス神殿の神官長。ムーミストの血を継ぎ、死者ローゼンを留めることで自らの生命力を削り続ける。

死者の霊/愛の残響
キルスに寄り添う死者の霊。悪霊ではないが、存在し続けるためにキルスの命を少しずつ消費している。

月神の巫女/聖都の象徴
メミスの最高権威であり、キルスの双子。神託と仮面、沈黙と血統によって聖都の聖性を背負わされた少女。

黒帳の代筆者/影の黒幕候補
レ=ザービ=トゥルドを利用する黒衣の男。黒帳、断絶、蛇、ラグナ=ローク残滓へ接続する異端記録者。
LOCATIONS
聖都メミスの美しさと、白さの奥に潜む不穏さを見せるためのロケーション

主舞台
白い神殿、清潔な石畳、豊かな農地に囲まれた美しい聖都。だが白さの奥には、封じられた蛇神の気配と黒い亀裂が潜む。

象徴ロケーション
丘の上に建つ白亜の神殿。銀の祭壇、沈黙の祈祷室、仮面をつけた巫女たちが、月神信仰の表と裏を示す。

序盤の鳥瞰舞台
羊の群れ、葡萄とオリーブの畑が広がる祝福された土地。豊かさそのものが、神殿制度の演出かもしれない疑念を残す。