INTRODUCTION
影は、もう足元だけにいない。
宵浜市に暮らす高校生・三倉戒十は、雨の夜、黒猫の姿をした落影に噛まれる。以来、日常は少しずつ綻び、彼の影は彼自身とは別の輪郭を持ちはじめる。
戒十を夜の共同体へ導くリサとシン。日常の側から彼を見つめる水城純。そして、夜王派のカオルコ、夜の王、クイーン。人であること、怪物であること、変わってしまった自分を同じ人間として受け入れられるのかを問う、現代伝奇ダークファンタジー。
REMAKE EPISODES
リメイク版 目次
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CHARACTERS
キャラクター紹介
日常側、夜の共同体側、夜王派/影の根源側の三系統で整理しています。画像をクリックすると拡大表示できます。
日常側
日常側
三倉戒十Mikura Kaito
夜に噛まれた、昼の少年。
- 立場
- 主人公。高校二年生。黒猫の落影に噛まれ、昼の自分と影の自分の境界へ立たされる。
- ビジュアルカラー
- 夜青・黒・血紅
- 象徴アイテム
- カメラ/白いワイシャツ/黒猫の影
- 影の特徴
- 足元から黒猫のような影身が伸びる。感情が揺れるほど、人型と獣型の輪郭が分かれる。
冷静で皮肉屋に見える少年。人付き合いを上手く処理しているようで、本当は誰にも踏み込ませない距離を選んできた。影に噛まれたことで、押し殺していた願いと衝動が形を持ちはじめる。
日常側
水城純Mizuki Jun
夜を見ても、朝へ帰る少女。
- 立場
- 戒十の同級生。図書委員。超常の世界へ巻き込まれながらも、日常側の視点を失わない。
- ビジュアルカラー
- 朝の白・淡い青・薄桃
- 象徴アイテム
- 記録ノート/図書委員の本/駅前の写真
- 影の特徴
- 足元には淡い輪郭の影が残る。強い闇ではなく、朝の光に溶けるような静かな影。
穏やかで素直だが、ただ守られるだけの人物ではない。変わってしまった戒十を別人扱いせず、それでも自分の人生を自分で選ぶ。物語に「戻るべき朝」を与える存在。
夜の共同体側
夜の共同体側
リサLisa / Sarisa
笑顔で夜を案内する、長命の影。
- 立場
- 《VIOLET DRAGON》の古参協力者。離影者の保護、生活支援、交渉を担う案内役。
- ビジュアルカラー
- 紫・黒・月光銀
- 象徴アイテム
- 紫の店の鍵/軽い笑顔/クイーンの封印
- 影の特徴
- 足元の影が深く、背後に別人格の眠る輪郭を抱える。切り取ると本質が消えるタイプの影。
明るく軽い態度で戒十に接する、夜の世界の案内人。冗談めかした口調と無邪気な笑顔で場をかき回す一方、夜に生きる者たちの掟には誰よりも詳しい。優しさと非情さを同時に持ち、戒十にとっては頼れる先輩であり、理解しきれない謎でもある。彼女の笑顔の奥には、長い夜を歩いてきた者だけが持つ影がある。
夜の共同体側
シンShin
影を斬り、責任を背負う男。
- 立場
- 《VIOLET DRAGON》の実働責任者。影害事件の制圧、暴走者の拘束を担当する。
- ビジュアルカラー
- 漆黒・鋼銀・煙灰
- 象徴アイテム
- 刀/黒いコート/サングラス
- 影の特徴
- 刀の影と一体化する鋭い影。背後ではなく腕と足元に刃のような影が走る。
無口で無愛想な男。必要以上のことは語らないが、危険な場面では誰よりも早く動く。リサが夜の世界の歩き方を教える存在なら、シンは力の使い方と制御を教える存在である。優しさを表に出すことは少ないが、他者を守るために自分が汚れ役を引き受ける覚悟を持っている。
夜王派/影の根源側
夜王派/影の根源側
カオルコKaoruko
誰かの材料で作られた、誰でもない花。
- 立場
- 《夜王派》の実働指揮者。人工離影者。戒十たちと直接衝突する主要ヴィラン。
- ビジュアルカラー
- 深紅・毒紫・艶黒
- 象徴アイテム
- 紅い唇/人工の花/影の根
- 影の特徴
- 花のように美しい影を持つが、輪郭の端がほどけている。近づくほど、影が自然のものではないように見えてくる。
妖艶で華やかな雰囲気をまとった女。言葉も仕草も甘く、しかしその奥には危険な棘がある。自分が何者なのか、誰のために存在しているのかを探すように、夜の世界で強い執着を見せる。戒十たちにとって彼女は敵であり、同時に夜の深部へ通じる扉でもある。
夜王派/影の根源側
夜の王Night King
死を拒み、人格を保存した医師。
- 立場
- 《夜王派》の思想的中心。影身分離・人格保存・人工肉体研究の創始者。
- ビジュアルカラー
- 黒・古い白・暗赤
- 象徴アイテム
- 試験管/医療器具/車椅子/古い影紋
- 影の特徴
- 一人の影ではなく、継承された複数の影が重なる。足元の影が古い系譜図のように枝分かれする。
その名だけで夜の住人たちに緊張を走らせる存在。穏やかな理性と、底の見えない執念を併せ持つ。死、変化、継承、保存――それらに関わる思想を抱え、夜の世界に長い影を落としている。戒十たちが出会う影の事件の奥には、彼の名が静かに浮かび上がっていく。
夜王派/影の根源側
クイーンQueen
白銀の影に眠る、夜の原像。
- 立場
- 夜の世界で伝説のように語られる存在。キャットピープルたちの間でも、その実在や正体について多くの噂がある。
- ビジュアルカラー
- 白銀・黒・血の赤
- 象徴アイテム
- 白銀の髪/王冠の影/巨大な獣影
- 影の特徴
- 人型よりも大きく、獣のような輪郭を持つ落影。静かに眠っているようで、時折、強い生存本能だけが影から立ち上がる。
夜の住人たちの間で、畏怖と憧れを込めて語られる存在。女王、始祖、災厄、救い――呼び名は語る者によって変わる。彼女が本当に何者なのかは、まだ誰にもわからない。ただひとつ確かなのは、その影が戒十たちの運命に深く関わっているということ。物語の奥底で、白銀の影は静かに息づいている。
LEGACY ARCHIVE
旧作アーカイブ
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