第1章001_03
 とりあえず、廊下に出てブラブラしようかとしてる時、後ろから誰かに声を掛けられた。
【沙羅】「ハ〜イ渉、いいところで会ったわねぇん」
 俺が後ろを振り返ると、そこにいたのはウチのクラス担任の上條沙羅先生だった。
【渉】「こんちわ」
【沙羅】「挨拶なんてどうでもいいから、科学準備室に来なさい」
 上條先生は見てのとおりの白衣を着た科学教師で、あだ名は嬢王様。
 そして、やっぱり今日も嬢王様だけあってどこか命令口調。
【渉】「なんで俺が科学準備室に?」
【沙羅】「いいからアナタはアタシの言われたとおりに動けばいいのよ、それで間違いないわ」
 間違いないって、なんかすんげえ断言の仕方だなぁ。
【沙羅】「首を縦に振らない場合は問答無用で全科目赤点にするわよ」
 科学だけじゃなくって全科目って、この先生はどんな権限持ってんだよ!
【渉】「行きます、科学準備室に逝かせていただきます」
【沙羅】「よろしい。それじゃあ、アタシについて来なさい」
 なんかヤナ予感するんだよなぁ。
 俺はため息をつきながらしぶしぶ嬢王様の後を歩いて行った。
 なんか、この構図って嬢王様とその下僕って感じだ。
 もちろん俺が下僕。


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