刹那編005
●●●SE026 叩く(本当は金属音が欲しい)
 クリティカルヒット!!
■■■A011 B刹那・制服(消去)
●●●SE013 人が倒れる(バタっ!)
 俺の攻撃を受けたB刹那は地面に沈んだ。
 すぐに駆け寄ってきた沙羅先生がB刹那の脈を確かめ呼吸を確かめ、襟首を掴んで無理やり立たせると、
【沙羅】「起きるのよ!」
●●●SE033 叩く4(バシン!ビンタの音)
 B刹那の頬に平手打ち炸裂!!
【B刹那】「……う、うぅ……っ」
■■■A011 B刹那・制服(表示)
【B刹那】「……俺は……ここはどこ、私はだれ〜れ?」
●●●SE033 叩く4(バシン!ビンタの音)
 B刹那の頬にもう一発平手打ち炸裂!!
【沙羅】「寝ぼけてないで起きるのよ!」
【B刹那】「……上條沙羅!?」
 目を丸くしてB刹那は完全に目を覚ました。
【B刹那】「お命、頂戴する!」
【沙羅】「うるさいわよ、今はそれどころじゃないのよ!」
【B刹那】「なに?」
【沙羅】「アナタが呼んだミサイルがここに向かってるのよ」
【B刹那】「ふむ、そういえば、夢の中で核ミサイルの発射コードに働きかけたような気が……」
 夢の中って!
 寝ぼけて核ミサイルなんて発射させんなよ!!
【沙羅】「さあ、二人の力でミサイルの軌道を変えるのよ!」
【刹那】「イエス・マスター!」
【B刹那】「ふむ、了解した」
■■■A010 刹那・制服(表示)〈B刹那と並べて表示〉
 二人の刹那は目を閉じて精神を集中しはじめた。っぽい。
 なんせ、見た目的には目を瞑ってるようにしか見えないから、ホントに精神を集中させてるのかどうか?
【刹那】「Zzzzz……」
 ん?
 いびきが聞こえる……って。
【渉】「寝るな刹那!」
●●●SE000 衝突音1(パコーン!軽い物体が物に当たる)
 俺の平手が刹那の頭にヒット!
【刹那】「ごめんごめん、寝ちゃったよ♪」
 あふぉだ、こいつ絶対真症のあふぉだ。
【沙羅】「ヤバイわ、時間がないわよ」
 超最新鋭高性能双眼鏡と漢字を羅列させるくらいスゴイ双眼鏡で沙羅先生はなにかを見ていた。
【渉】「ちょっと俺にも見えてください!」
 俺は沙羅先生から双眼鏡を借りると、遥か上空を眺めた。
■■■G504 イベントCGその他(空を飛ぶ核ミサイル)
●●●SE034 ミサイル(ゴオォォォォ!轟音を鳴らすミサイル)
 マジで、ミサイル飛んできてるし!
 ちょっぴり沙羅先生の悪いジョーダンかなって思ってたんだけど、マジで飛んで来ちゃってるよ!!
 あはは、ヤバイな。
■■■b005 駅前(背景CG)
■■■A010 刹那・制服(表示)
■■■A011 B刹那・制服(表示)〈刹那と並べて表示〉
【刹那】「う〜ん、ぜんぜん軌道変わらないや、あはは」
【B刹那】「駄目だ、どうにもならない」
 おいおい、弱音を吐くのはやめてくれよ。君たち変人だけどさ、今は君らしか頼る人いないんだから。
【沙羅】「やっぱり通常モードでは力が足りないのね。かと言って〈暴走〉させれば、こっちの言うことを聞かなくなるし」
 なるほど、〈暴走〉してない刹那じゃ力不足なのか、うん納得。って納得してどうする!
【渉】「沙羅先生どうにかしてくださいよ!」
【沙羅】「あたくしの辞書に不可能の文字はないわ。そうね、あと小1時間もあれば打開策が思いつくわ」
【渉】「って、そのころにはみんな死んでますよ!」
【沙羅】「そうだわ!」
●●●SE001 決めポーズ(シャキーン!)
 沙羅先生の瞳が妖しく輝いた。
 しかも、その瞳はなぜか桜井を見ている。
【明日香】「な、なんですか?」
 本能的に身の危険を感じた桜井が後退りをする。
【沙羅】「……ふふふ」
 肉食獣と草食動物の構図ができてるぞ!
 沙羅先生が獲物を狙っている。
【沙羅】「ダブル刹那見るのよ!!」
 沙羅先生の手が素早く何かを捲り上げた!!
■■■G004 イベントCG明日香(スカートが捲れてパンツが見える構図)
●●●SE008 トキメキ(ポワワワァン♪トキメキ)
【明日香】「きゃっ!?」
 脳内シャッター!!
 脳内メモリー保存!!
 夜のオカズにもらった!!
●●●SE001 決めポーズ(シャキーン!)
【刹那】&【B刹那】「!?」
【刹那】「……本気で行くよ」
 刹那は不敵な笑みをB刹那に向けた。
【B刹那】「……行くぞ」
 B刹那も笑みを浮かべた。
 次の瞬間、スゴイ突風が当たりを包み込んだ。
●○SE002 覚醒めるとき(キュイン!×4ゴゴゴゴゴゴォォォォ!)
 おおっ!
 アビリティーゲージを満タンにした二人の刹那がついに真の力を発揮させた!
 ダブル刹那の身体をオーラが包み込む(目に見えないけど、たぶん)。
 そして、二人は念波をミサイルに向けて放ったのだった!!
●●●SE035 波動砲(力を溜めて発射!)
(ミニキャラでアニメーション、ダブル刹那が発射した念波がミサイルから反れる)
 あ゛っ!!
■■■b005 駅前(背景CG)
【刹那】「外しちゃったよ♪」
【B刹那】「ふむ、そのようだな」
●●●SE007 ガ〜ン!(ガ〜ン!ショック。)
【渉】「マジかよ!」
【沙羅】「大変よ、もう間に合わないわ」
 ミサイルはすでに肉眼でもかろうじて見える位置まで来ていた。
▲▲▲BGM001(フェードアウト)
■■■A011 B刹那・制服(表示)
【B刹那】「申し訳ない、全て俺のせいだ。責任は取ろう」
 真剣な表情をしたB刹那は明日香に歩み寄り、静かに笑った。
▲▲▲BGM004(フェードイン)
【B刹那】「キミの純白の愛はもらった」
 カッコイイいい方してるけど、純白の愛ってさっきの桜井のパンツのことだろ!
【明日香】「……なにをする気?」
【B刹那】「あそこにいる、さっきの仔猫のこと頼む」
●●●SE016 猫の鳴き声(にゃ〜ん♪)
【B刹那】「ありがとう」
 なんか雰囲気が怪しいぞ。まるで、これから戦場にいく兵士みたいな……。
【B刹那】「とぉっ!」
■■■A011 B刹那・制服(画面の上に向かってフレームアウト)
●●●SE036 空に飛び上がる(ビュン!人が空に飛び上がる)
 と、飛んだぞ!
 B刹那が空を飛んだ!?
 マジかよ、そんなのありかよ!?
■■■b006 青空(背景CG)
 飛び上がったB刹那は上空で停止しミサイルが来るのを待ち構えた。
 ミサイルはすぐそこまで来ている。
 そう、B刹那は自らの肉体でミサイルの軌道を変える気なのだ!
■■■G504 イベントCGその他(空を飛ぶ核ミサイル)
●●●SE034 ミサイル(ゴオォォォォ!轟音を鳴らすミサイル)
 轟音を鳴らし空を飛ぶミサイル。
 身体の5倍以上ものあるミサイルをB刹那は果たしてどうやって止めようというのか?
 しかも、ミサイルの移動速度は新幹線よりもジェット機よりも早い。それだけでぶつかったときの衝撃は計り知れない。普通なら即死だ。
■■■b006 青空(背景CG)
 だが、それでもB刹那は向かい来るミサイルを待ち構えた。
【B刹那】「オレのメモリーにはしっかりと純白の愛が刻まれている!」
 青空に浮かぶ巨大な影。
 ついにミサイルが肉眼でもはっきりと見えたと思った次の瞬間には――。
●●●SE001 決めポーズ(シャキーン!)
■■■G102 イベントCG刹那(ミサイルを素手で止めているB刹那)
●●●SE034 ミサイル(ゴオォォォォ!轟音を鳴らすミサイル)
 な、なんと、B刹那は素手でミサイルを止めたのだ!
 ミサイルはジェット噴射を続けながらも、B刹那によって上空で止められている。
 しかし、B刹那の身体が押されている。
 ミサイルの推進力がB刹那の力を僅かながら勝っているのだ。
 駄目だ、このままじゃ、ミサイルがっ!
【B刹那】「あ〜ははははっ、オレは神だ!」
 キターっ、B刹那の〈暴走〉だ!!
 押されていたB刹那の身体が止まり、ミサイルも空中でピタリと静止した。
【B刹那】「うおりゃああぁぁぁっ!!」
●●●SE039 風を切る音(ビュン!回し蹴りや剣で風を切る)
●●●SE039 風を切る音(ビュン!回し蹴りや剣で風を切る)
●●●SE039 風を切る音(ビュン!回し蹴りや剣で風を切る)
●●●SE039 風を切る音(ビュン!回し蹴りや剣で風を切る)
 フィニッシュはジャイアントスイングだ!!
■■■b006 青空(背景CG)
●●●SE045 遠ざかるミサイル(シューーーン!)
●●●SE001 決めポーズ(シャキーン!)
 ミサイルは遥か宇宙へ飛ばされたのだった。
●●●SE024 爆発音(ドカーン!)
 そして、力を使い果たしたB刹那は地面に落下してしまった。
▲▲▲BGM004(ストップ)
■■■b005 駅前(背景CG)
●●●SE025 物が飛ぶ(ヒューン!)
●●●SE026 重いものがぶつかる(ドン!)
 地面の衝突したB刹那は潰れたトマトになると思いきや、原型を留めて気を失っていた。
 まあ、ミサイルを素手で止めた奴が、高いとこから落ちたくらいじゃ潰れはしないよな。
 俺たちはすぐさまB刹那の元に駆け寄った。
▲▲▲BGM006(スタート)
■■■G101 イベントCG刹那(気を失うB刹那の唇が呼んでいるを使いまわし)
 B刹那は身動きひとつせず、その場に横たわっていた。
 すぐに沙羅先生が脈と呼吸を確かめるが、少し間を置いてから首を横に振った。
【沙羅】「全機能停止だわ」
【渉】「……嘘だろ」
【明日香】「……そんな」
●●●SE016 猫の鳴き声(にゃ〜ん♪)
 悲しそうな声を上げて鳴く仔猫が、目を瞑るB刹那の顔に擦り寄った。しかし、B刹那はなにも反応を示さず、ただ深い眠りに落ちているだけだった。
 B刹那は俺たちのため、みんなのために犠牲になったんだ……。
【渉】「クソッ」
 俺はB刹那の傍らに膝を付き、込み上げて来るやるせなさに打ちのめされそうだった。
 胸の苦しさや悲しさが、行き場もなく俺の中で渦巻く。
【刹那】「……ありがとう、キミのことは忘れないよ」
 そう、俺たちは自分たちを救ってくれたB刹那に感謝しなきゃいけない。けれど、感謝したところで、B刹那が戻ってくるわけじゃないんだ。
 もう、彼は……帰って来ない。
【渉】「……B刹那、B刹那ーっ!!」
▲▲▲BGM006(フェードアウト)
●●●SE031 携帯の着信(沙羅先生と同じだけど、他の欲しい)
 …………ん?
 なんだ、この音は?
【B刹那】「あ、俺のケータイだ」
●●●SE018 オチ1(パフ!おもちゃのラッパがパフッって鳴るやつ)
▲▲▲BGM007(スタート)
【渉】「へ?」
■■■b005 駅前(背景CG)
■■■A011 B刹那・制服(表示)
【B刹那】「ごめんごめん、電源切っておくの忘れてた」
 死んだと思ったB刹那が立ち上がりやがった。
【B刹那】「――はい、もしもし」
 しかも、電話に出やがったぞ。
【B刹那】「えっと、リビングの――そこじゃなくて――だから――わかりました、すぐ帰ります」
 ケータイを切ったB刹那は頭の後ろに手をやってワザとらしく笑いやがった。
【B刹那】「ウチのマスターがさぁ、印鑑どこにあるかわからないって喚くもんだから、俺、すぐに帰らなきゃいけなくなってさ」
 俺たちに背を向けるB刹那。
【B刹那】「じゃあ、またな!」
 そういい残してB刹那は走り去って行った。しかも、爽やか笑顔。
 ……はぁ?
 ………………。
 …………。
 ……。
【渉】「あの野郎、ヌッコスロス!!」
●●●SE015 雷(ゴォォォォン!)
【沙羅】「午後の授業がはじまるから帰るわよ」
【刹那】「イエス・マスター」
●●●SE038 バイク3(バイクのエンジンをかける)
●●●SE021 バイク1(ブゥゥゥン!バイクの走る音)
 二人乗りしたバイクが走り去っていく。
【明日香】「アタシも学校帰ろ。麻生、この子頼んだから、はい」
●●●SE016 猫の鳴き声(にゃ〜ん♪)
【渉】「えっ?」
 仔猫を渡された俺は遠ざかっていく桜井の背中を呆然と眺めていた。
 結局、今回の騒ぎはいったいなんだったんだよ!!
【渉】「意味わかんねえよ!!」

 おしまい♪


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