刹那編006
 勝利を確信しつつ、俺は迷わずB刹那の顔面に渾身の一発を放った!!
●●●SE039 風を切る音2(ブン!)
【B刹那】「正面から来るとは身の程知らずめ」
 俺の一撃は軽々しくかわされてしまった。
 一撃にあまりにも力を込めすぎた俺はバランスを崩し、次の行動に瞬時に移れなかった。そこをB刹那の攻撃が狙う。
●●●SE046 叩く5(ボディブロー)
【渉】「うっ」
 ボディブローが……。
 腹にボーリングの玉をくらったみたいな衝撃を受け、俺は膝から地面に崩れた。
 だめだ、立つこともできねぇ。
 B刹那のたった一撃のパンチのせいで、俺は立つことすらままならなくて、地面にうつ伏せになって倒れてることしかできなかった。
 今の俺ってかなりカッコ悪い。
 思いっきし敗者じゃん。
■■■A011 B刹那・制服(消去)
■■■A030 沙羅・白衣(表示)
【沙羅】「立つんだ、立つんだジョー!!」
 俺の名前……ジョーじゃないし。
【沙羅】「しまった!?」
 よかった、俺の名前がジョーじゃないって気づいて――。
【沙羅】「間に合わなかったわ」
 沙羅先生は双眼鏡片手に遥か上空を眺めていた。
■■■G504 イベントCGその他(空を飛ぶ核ミサイル)
●●●SE034 ミサイル(ゴオォォォォ!轟音を鳴らすミサイル)〈リピート〉
 雲を切りながら上空を飛ぶミサイル。
 ミサイルはもう間じかまで迫っていた。
 肉眼でその巨大さが確認できた――次の瞬間には!
●●●SE034 ミサイル(ゴオォォォォ!轟音を鳴らすミサイル)〈ストップ〉
■■■b005 駅前(背景CG)〈背景消去・画面を白く〉
●●●SE024 爆発音(ドカーン!)
 閃光で辺りは白一色に染まり、全ては灰の海に沈んだ。

■■■b000 教室(背景CG)
●●●SE011 風を切る音(ビュン!チョークを投げる)
●●●SE000 衝突音1(パコーン!とチョークが頭に当たる音)
【渉】「痛ぇっ!」
▲▲▲BGM000(スタート)
 ……教室?
【渉】「夢かよ!」
【沙羅】「大声なんて出して、まだ寝ぼけているのかしら?」
 ――あったまマジ痛ぇ。
 まるでなんかに刺されたみたいだ。
 ……ん?
 前にもこんなことがあったような気がするぞ?
■■■A030 沙羅・白衣(表示)
【沙羅】「あたくしの授業で眠るなんて、いい度胸してるわね」
【渉】「あはは、やだなぁ、沙羅先生の授業でなるハズないじゃないですか」
【沙羅】「それなら、あなたが寝ていないということを証明してくれる証人を召喚して、あなたの無実を証明してみなさい!」
【渉】「はっ?」
【沙羅】「証人がいないのであれば、あなたは有罪確定よ……ふふっ」
【渉】「わかりました、今すぐ探しますから!」
 あれ、まったく同じだ。
 つーか、そんなことより証人を探さねば!!
■■■A030 沙羅・白衣(消去)
 俺は一生懸命、証人を探した。探したさ、そう、探したよ。でも、結局見つからなかった。
 もう、だめだ……俺には打つ手がない。
■■■A030 沙羅・白衣(表示)
【沙羅】「さぁ〜て、ミスター麻生。判決の時が来たようよぉん♪」
 判決っていうか死の宣告。
 この状況も前と同じだぞ。
 なんだよ、一体全体なにが起きてるんだよ。
 もしかして、ここも夢なのか?
 つーか、もしかして、ここでサイレンが鳴ったりして。
●●●SE003 警報音(ウゥーン!ウゥーン!)
▲▲▲BGM000(消去)
▲▲▲BGM001(スタート)
【渉】「ここも同じかよ!!」
【沙羅】「わるさいわよ、緊急事態なんだから叫ばないの!」
【渉】「あはは、やってらんねぇ〜」
 このあと、もちろんB刹那が登場し、こうして俺は再び同じ話を繰り返さねばならなかったのだ。

 BAD END2


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