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学校で習った段落の使い方と小説の段落の使い方は違います。
そこで私は自分ルールで改行しています。
基本は「起承転結」「序破急」などのルールに乗っ取って書きます。
例文1
太郎は走った。とにかく走った。その前に立ちはだかる壁。どうにか壁を登って先に進んだ。
基本的に1つのかたまりは「。」4つまでと自分ルールを決めています。
これは「起承転結」が4段落だからです。
つまり上の例文は「起承転結」に当てはめてあるわけです。
3つで構成の場合は「序破急」だったり、2つの場合は「つかみ・オチ」だったり、改行までの文章1つの中で、1文ずつ役割をもっているというわけです。
ですが!
これがコメディなんかの軽い作品になってくると、改行が多くなったりします。
空白が多いと視覚的に読みやすくなるからだと思われます。
けれど、改行することによって、文章が繋がらなくなる可能性があります。
人は「補完」をすることができます。
そのため改行1つ文でまとまっている文章内では、端折っていても意味が通じる場合でも、改行してしまうと、意味がわからなくなる可能性があります。
例文2
太郎も走った。
とにかく全速力で突き進む。
そして、次郎は止まった。
この2行目の「とにかく全速力で走った」というのは、順番的に1行目に掛かっていると思いきや、実は3行目に掛かっているかもというトラップ。
普通に読み進めたら、「太郎がとにかく全速力〜」という解釈をしてしまいます。
が、実は次郎が全速力で走ったのちに止まったとも解釈できます。
例文3
太郎も走った。とにかく全速力で突き進む。
そして、次郎は止まった。
例文4
太郎も走った。
とにかく全速力で突き進む。そして、次郎は止まった。
例題3と4を読んでもらうとわかりますが、意味が変わってしまいますよね?
前後の文章がないのでちょっと例題は無理矢理ですが、実際に書いているとこういう問題が起きる場合があります。
日本語は主語を抜いたりできるので、こういう問題が起きたりするんですけど。
小説はなるべく省ける文は省いた方がいいので、改行の仕方も一工夫。
でも使い方を誤ると読みづらい文章になります。
例文1では主語の「太郎」を2〜4文目では端折ってますけど、意味通じますよね?