プロローグ
 奥様の名前はビビ、そして旦那さまの名前はルーファス。
 ごく普通の二人は、ごく普通の恋をし、ごく普通の結婚をしました。
 でも、ただ一つ違っていたのは、奥様は仔悪魔だったのです。

「そのナレーションには語弊があるよ! 仔悪魔だってとこ以外全部ウソじゃないかっ!」
「そんなこと言っちゃっていいのかなぁダーリン♪」
 不敵な笑みを浮かべてビビは契約書を突き出した。
「控え居ろう、この契約書が目に入らぬか!」
 グリグリとルーファスの顔面に押し付けられる悪魔の契約書。
 今にもチビりそうな顔面蒼白なルーファス。
「ウギャァァァーッ!」
 そして、実力行使が行われたのでした。
 放心状態のルーファス。
 仔悪魔の笑みを浮かべるビビちゃん。
 ビビとルーファスがドラ焼き100個で交わした契約は、絶対なのでした。

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