第5話_mother後篇
「まさかセンパイのお母さんも!」
 叫び声をあげた和清。
 肉棒から口を離して望実が艶笑した。
「あら、やっぱりあの子の身体のこと知っていたのね。なら話は早いわ」
 望実はスカートを捲り上げた。ノーパンだった。そんなことは問題ではない。
 やはりそこには……!?
「センパイのより大きい!」
 凶悪そうな魔獣がそこにはそびえていた。
 和清は背中を海老反りにさせた。
 ジュプ、ジュピュピュピュピュッ!!
 限界だった肉棒は、目の前の凶器を前の辺りにしただけでイッてしまった。
 望実は大きく口を開けて、すべてのどの奥で白濁液を受け止めていた。
 唇を結んでゴクンとのどを鳴らす。
「もォ、顔にかかったらどうするつもり? 悪い子にはおしおきが必要ね」
 望実は腰を一気に振り下ろした。
「ぐっ!」
 苦しそうな音を漏らした和清の口に突っ込まれた凶器。
 顎が痛い。涙も自然と零れてきた。大きすぎる。
「んぐ、んぐぐ!」
 必死になにかを和清は訴えるが、望実は問答無用だ。
 ググググッ……
 凶器をさらに奥へと押し入れてくる。
「うっ……ううっ」
 嗚咽を漏らしながら吐きそうになるが、口から出るのはドロリとした涎れだけ。
「動かすわよ」
「ん!!」
 動かすなんてとんでもない。和清は眼を剥いた。
 ぬぷっ、ぬぷっ……
 ゆっくりと望実の腰が上下される。
「嗚呼、気持ちいい……ンふぅっ……ぐちょぐちょの涎れ溢れて、潤滑剤になって……いい…わ」
 息も絶え絶えに望実は悦に浸っている。
 和清は苦しくて苦しくて堪らない。なのに下半身は息を吹き返していた。肉棒にたっぷり唾液を落とされ、手で回すように亀頭責めをされている。
「ン、ング!」
 亀頭に受けた刺激が全身を震わせる。
 イッたばかりで、亀頭だけを刺激されると、狂いそうなほど刺激が強い。
 和清はジタバタを動いた。しかし、身体を浮かせる度に、のどに凶器が突き刺さるのだ。
 ここに来る前にも3度抜かれている。もう痛くて痛くて肉棒がジンジンする。
 なのに衰えを知らない!
 まだまだ和清の肉棒は大きくなっていた。
 全身の血液がそこに集まっているかのように、熱く激しく膨張する。
 和清の下腹部がギュッとなった。
「ンッ」
 尿道が痛い!
 ジュビューン!
 望実を身を躱して瞬時に飛んでいた液体を避けた。
 ジャババババババッ!
 これはザーメンではない。
 無色の液体だ。
 さらさらしているが尿とも違う。
 望実が歓喜する。
「すごい、男の潮噴きなんてはじめて見たわ!」
 まさかのことで、羞恥が和清の全身を駆け巡った。身体が熱くて熱くて、全身から汗が噴き出してくる。
 こんな辱めにあうなんて……。
 尿道が擦り切れたように痛いのに、まだ勃起してしまう。
 潮噴きを避けたときに、口腔から望実の凶器は抜かれていた。
「もう許してください……もう痛くて痛くて……」
「若いんだからまだ平気よ」
「そんな……今日はセンパイに2回、アキちゃんに3回、ここで2回も……もう限界です!」
「いっぱいしてるのね。なら私とは4回。潮はカウントに含まないから」
 小悪魔の笑みを浮かべた。
「死んじゃいます!」
「天国にイっちゃっていいわよ」
 だれかにも似たようなセリフを言われたことがある。この親にして、あの娘[こ]ありだ。
 望実は自らの凶器をシコりながら床に立った。
「お尻とかは使ったことあるかしら? もちろんされるのは君のほう、するのは私」
「お尻……ですか?」
「ほらほらしゃきっとケツ上げなさい!」
 声を張り上げられて、和清はソファに乗ったままズボンとパンツを下ろして、可愛らしい尻を突き出した。
 パシン!
 尻肉が震えた。
「いたっ!」
「ほらほらもっと入れやすいように上げなさい」
 パシィン、パシィン、バシンィィィ!
「ひぃぃっ! は、はい!」
 何度も叩かれ怯えた表情で和清は尻をさらに突き出した。
 尻の割れ目に沿って凶器の先端が擦りつけられる。それだけで和清は震えた。
 そのときだった、玄関から微かに音がして、ドタドタと誰かがリビングに駆け込んできた。
「サイフ忘れるなんて信じられない!」
 忘れ物をして戻ってきた優輝だった。
 豊満の胸を露出して半裸状態で〝たって〟いる母。
 それを見て凍りつく娘。
 そして、今にも入れられそうになっている男子。
 一気に優輝の顔が沸騰した。
「ママァーッ!」
 怒号の叫び。
 それに対して望実はのほほんと。
「なぁに優輝?」
 無垢な少女の笑みで答えた。
 修羅と化した優輝が床を破壊する勢いで蹴り上げ、母親にグーで殴りかかった。
「ひとのもんに手ぇ出して、ざけんなよッ!」
 未だかつてないキレ方だ。晶や晶と和清の関係にキレる比ではない。流血も覚悟したほうがいいかもしれない。
 凜と〝たって〟いる望実は余裕の笑みだった。
 腕を大きく振り回され飛んできた優輝の拳を――受け止めた!
 片手で握って受けたのだ。実際問題、手のひらを盾にするだけなら簡単だが、受けて握るのはなかなかできる芸当ではない。
「ママに手を出すなんて、だれに似たのかしら」
「あんただボケッ! あんたが暴走族の総長だった背中見て育ってんだよ!」
「あはは、な~んのことかしら」
 二人のやり取りを目の当たりにして和清は戦慄した。尻を出しながら突き上げた格好のまま。
 望実はチラッと和清に視線を向けた。
「ほら、あなたの物が怯えてるじゃない」
「わたしのだってわかってるなら手出さないでよ」
「だって優輝の物は私の物、私の物は私の物、かわいい男の子も私の物。わかったら、3人で楽しみましょう」
 この期に及んでまだヤル気だ。
 望実の凶器は先を尖らせ上を向いたまま。
 怒りの静まらない優輝は、ギロリと和清のケツを睨んだ。
「わかった……この怒りを静めるにはヤルしかない!」
 恐い顔をする優輝と、艶やかな顔をする望実。
「お尻はわたしだからね!」
 ショーツを脱ぎ捨てた優輝が構えた。
「仕方ないわね、なら私は口で我慢するわ」
 望実も凶器を握って構えた。
 母娘そろって入れる側なのだ。
 和清はソファの端の方に四つん這いで立たされた。同じくソファに乗った優輝が、両膝を突いて和清の腰をつかんでバックから。ソファの真横に立った望実は、突き出された和清の頭を鷲掴みにして口で。
 最初に犯されたのはケツだった。
 まだほぐされていない尻穴にメリメリと入ってくる。案外すんなりと入っていくのは、日頃の調教のたまものだろう。
「ああっ、センパイのが……んぐっ!?」
 急に口が塞がれた。もちろん望実の凶器でだ。
 上と下同時にズブズブとヤラれる。
「カズ君、カズ君、カズ君!」
 バシィン、バシィン、バシィン……
 腰を振りながら同時に和清のケツに鞭打つように平手を喰らわせる。今日の優輝はいつになく激しかった。
 尻肉に腰が打ちつけられ、パンパンと淫音を鳴らし、尻だけでなく全身が震え上がる。和清の肉棒は再び勃起して、ビンビンを跳ねるように揺れていた。
 口腔も気持ちいい。先っぽが口腔の上側に当たると、こそばゆくゾクゾクとしてしまう。
 のどの奥から噴き出すネットリした涎れが止まらない。口の端から零れて、床にボトボト落ちてしまう。
 苦しくて涙も出て、鼻水まで垂れてしまう。拭うこともできない顔は、無様で辱めに晒される。どんな状況に自分がなっているか、それを想像して和清はゾクゾクを全身に奔らせた。
 和清は固く目を閉じて全身に力を込めギュッと拳を握った。
 それに合わせて括約筋も締め上げられた。
「きついカズ君のケツマンコきつい!」
 それが本来の働きだ。ひねり出すように優輝のモノが押されている。
「もっと弛めてカズ君!」
 バシッ、バシッ、バシッ!
 ケツを何度も叩いて言うことを聞かせようとしたが、締まりはいっこうに弛まることはない。
 ここで引き下がる優輝ではない。むしろ燃えた。
「わたしに逆らうなんて、許さないんだから」
 ズン!
 ズン、ズン、ズン!
 杭を打つように力強く突く!
「ンゴグーッ」
 口を塞がれている和清の必死な叫びだった。
 直腸をズタズタにされる。
 望実が和清の髪をギュッと引っ張った。
「ほらほら、歯を立てちゃイヤよ」
 そんなことを言われても余裕なんてとてもじゃないがない。
「傷つけたら、その身体外国に売り飛ばしてあげるからねぇ~」
 笑顔で恐いことを言う。軽い口調だったが、どこか本気っぽい。
 和清は必死だ。尻穴を犯され、どうしてもそこに意識が集中してしまうのに、口にも気を尖らせないと大変なことになる。
 だんだんと和清の鼻腔にツンとする臭いがしてきた。
 舌に乗る感覚で口腔内で凶器が膨れ上がったのを感じた。痙攣を起こす感じは、迫っていることを示している。
 口の中に出される。
 望実の凶器はどれほどの弾丸を発射するのだろうか?
 過小な想像はできなかった。
 想像を溢れ出す。
 現実となって押し寄せようとしている。
「ああっ、イクわぁぁぁぁン!」
 波か、津波か――いや、それは魔獣の呻き声だった。
 ギュルルルグルルルル……
 白い悪魔が口腔を侵略する。
 どるるるる……どびゅびゅびゅびゅっ!
 のどを奥を叩く白濁液。
「ふぐっ」
 むせ返った和清の鼻から白いモノが垂れた。
 胃まで犯されそうな異臭だ。のどや鼻腔や肺いっぱいに、牡臭が広がってこびりついた。
 グボリと凶器が抜かれると和清は一気に咳き込んだ。
「ゲホッ、ごぼっ……うう、うううっ……うぇえええええっ」
 流れるように白濁液が口から垂れる。
 ちょっと望実は不満そうだ。
「私のを飲めていってどういうことかしら?」
「ううっ……ごめん……な……さい」
 泣きながら和清は謝ることしかできなかった。
 しかし、口でなど謝っても許されるはずがない。
 望実は床に落ちた白濁液を手で掬い、それを和清の顔面に塗りたくった。
「やめっ……ううっ……」
 べたっ、べとべとっ……ペチャ!
 頬を潰し、唇をもぐように、鼻が折れるんじゃないかと心配になるくらい、白濁液がグリグリと顔面に練り込まれていく。
「髪の毛のパックもしてあげましょうね」
 リンスのように白濁液が髪にまで練り込まれる。地肌にまで染みてきてしまう。
 顔面を弄ばれている最中もケツマンコは犯され続けていた。
 出し入れされるたびに肛門がめくり上がり悲鳴をあげ、静かに赤い涙を流して泣いている。
「ヒィヒィ……お尻も限界です……ギリギリして……おかしくなっちゃいます!」
「だから?」
 冷たく優輝は言い放った。
「ヒィィィィッ!」
 和清は気が違ったように叫んだ。
 またも肉棒が弄ばれている。
 望実は和清の肉棒をシコシコとしていた。乾いていたため、手と皮がフィットして、よく皮が伸びる。上下されるたびに、亀頭の一部まで皮で隠され、カリに指が当たってまた剥かれる。
「痛い痛い……おちんちんもお尻も痛くて……死ぬ……死ぬーっ!」
「口ではそうだけど、私の手の中でおちんちんが躍ってるわよ」
「あああっ、言わないでーっ!」
 また括約筋が締まった。
「カズ君、カズ君、私の肉便器のカズ君、イキそ……イク……」
 肉太鼓が打ち鳴らされる。
「センパぁああイイッ……ケツマンコにいっぱいください……ああっ、イク、イクイク!」
 和清も限界だった。
 止めと言わんばかりに優輝が腰を突き上げた。
 そして、一瞬沈黙したかと思うと――
 ドグッ……ビュビュビュ……ドドドドドドドッ!!
 直腸の中に、さらに大腸にまで、白い奔流が流れ込んでくる。
 望実の手の中で肉棒がドッと膨れ上がった。
「イクーッ!」
 ビュッ……ドビュビュビュビュッ!
 何回も出したとは思えない量の白濁液が飛んだ。
 部屋中が青臭くなってしまった。
 ケツマンコを解放された和清はソファでぐったりとなった。
 それに覆い被さって優輝も力なく倒れた。
 二人の荒い息づかいが部屋に響く。
 それよりも大きな音がどこからかした。
 ギュルルルルル……
 不気味な音は和清の腹のあたりから聞こえた。
 多い被っている優輝から這うように抜け出した和清は、真っ青な顔をして背を丸めて立ち上がった。
「おなかが……」
 まるでそれは下痢の症状。
「漏れるーッ!」
 叫んだ和清は廊下に駆け出した。
 だが、すぐに引き返してきた。
「トイレどこですか?」
「自分で探しましょうね、そのくらい」
 意地悪そうに望実は笑った。
 グルルルルルル……
 絶望の顔色をしながら和清はそろりそろりと廊下を歩き出した。
 残されていた優輝がゆっくりと上体を起こす。
「……なんでママいるの?」
「ああ、お財布忘れちゃって」
「…………」
 優輝は斜め下を見てなにも言えなかった。
 背伸びをして腕を伸ばした望実は清々しい顔をした。
「さ~てと、シャワーを浴びて夜のお勤めお勤め~っと」
 リビングを出て行こうとした望実だったが、ふっと振り返った。
「お泊まりはダメよ。学生なんだから健全なお付き合いをしなさいね」
「健全ってママ……」
 それはもう遅いんじゃないだろうか。

 まざー おしまい


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