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第8話_Yukata |
授業と授業の合間の短い休み時間、喧噪に包まれた教室で女子のグループが楽しそうに会話している。 「あしたのお祭りみんなでいっしょうに行こうよ」 「ごめん、彼氏と行く約束しちゃった」 別の子がうらやましそうに言う。 「この中で彼氏いるのひとりだけだもんね」 また別の子は溜息を落としながら言う。 「わたしは受験勉強いそがしくて彼氏なんかつくれない」 そして、はじめの子に戻る。 「じゃあ3人でお祭り楽しもう! 彼氏できるかもよ?」 妄想をしながら含み笑いをした。 彼女たちの会話は窓際の席で外を眺めていた優輝の耳にも入っていた。 「お祭りか……いいな」 つぶやいて優輝はつまらなそうな顔をした。 放課後、下駄箱で靴を履いていた優輝のもとに和清がやってきた。 「センパイ、あした予定とかあります?」 「べつに」 「ならお祭りいっしょに行ってください!」 「やだ。あしたはいそがしい」 「だって今『べつに』って……」 「予定がないとは言ってない」 優輝は和清と目を合わせていなかった。 落ち込む和清の背後から気配が突進してきた。 「カズセンパーイ!」 いきなり背後から抱きついてきたアキ。 ニコニコしながらアキは互いの頬がキスしそうな距離で話しはじめる。 「あしたの神社のお祭りいっしょに行きましょう!」 「えっ、いや……その……」 言葉に詰まる和清。その視線の先で優輝が背を向けて歩いて行く。 「センパイ待って!」 呼び止めて優輝は立ち止まらなかった。 アキはお構いなしで和清に抱きついたまま話し続けている。 「新しい浴衣買ってもらったんです。朝顔柄でカワイイんですよ♪」 「優輝センパイ!」 「お祭り行ったらチョコバナナおごってくださいね」 「待ってください!」 二人の声を背中で聞きながら、優輝の表情は無愛想だった。 「なんかムカツク」 そうつぶやいて優輝はさらに足を速めてその場から逃げるように去ったのだった。 お祭り当日、日も暮れ始め少し涼しくなってきたころ。 美しい高音で鳴くひぐらしの声。 神社に向かう人混みの中に人目を引く美少女の姿があった。 「なんで来ちゃったんだろ」 優輝だった。 白地に花を咲かせた浴衣姿。髪型はいつもと違って、アップにして大輪の花飾りをあしらっている。その白いうなじから後れ毛が清らかに伸びていた。 連れの姿も見当たらず、ひとりで歩いている優輝に、二人組の若い男が声をかけてきた。 「ひとり?」 「気安く声かけないで」 研ぎ澄まされたナイフのような口調。優輝は相手の心臓をひと突きにすると、そのままなにごともなかったように歩き続けた。 しかし、しつこく追ってくる男たち。 「ちょっと待ってよ、ひとりならいっしょに遊ぼうよ」 男の手が優輝の腕をつかんだ。 「汚い手で触らないで」 その手を振り払おうと男をにらんだ瞬間、優輝は男たちの先に仲が良さそうなカップルっぽいふたりを見た。 相手と目が合った。 何気なく優輝を指差して瞳を丸くしたのはアキ。 「あ、部長」 その横にいた和清は慌てた。 「これはその、強引に、だってセンパイは用事が……違うんです!」 和清の腕がガッシリとアキに腕組みされていた。 優輝は急に顔を真っ赤にした。眉尻は下がっている。怒っているのではない。 だが、優輝の腕をつかんでいた男は顔面を殴られた。 そして、逃走する優輝。 人混みを掻き分けて、恥ずかしそうな真っ赤な顔で、その場から一刻も早く逃げた。 和清は優輝のあとを追おうとした。 「センパイ!」 アキとの腕組が外れた。 人混みを掻き分けて走る和清。 アキはその場に取り残され、人混みに押されて前に進めない。 「カズセンパイ! ひどい、ひどいですぅ!」 その声が聞こえているのかいないのか、和清は人混みから覗く逃げる優輝のうなじを追った。 屋台が並ぶ石畳の道。 さらに増えてきた人混みに足止めを喰らった優輝。追いついた和清がその腕をつかんだ。 「なんで逃げるんですか!?」 「…………」 優輝は立ち止まったまま振り返りもせず無言だった。 怒っているのかと思った和清は、恐る恐る優輝の顔を覗き込む。 目元できらめく雫。 「見ないで!」 優輝の声は人混みの中でも響き渡った。 呆然と立ち尽くす和清。 「……えっ」 驚いた。 和清には優輝になにが起きているのか理解できなかった。 腕をつかまれていた手から自然と力が抜け、解放された優輝は再び逃走した。 優輝は人混みを抜け、脇道に逸れて雑木林に逃げ込む。 雑踏の音が遠くなった。 明かりも月明かりだけになって薄暗い。日はすでに落ちていた。 木の陰でしゃがみ込む優輝は肩を小刻みに揺らしていた。鼻をすする音が微かに聞こえてくる。 背後からはもう和清が追いついてきていた。 「センパイ……」 静かに声をかけた。 「来ないで!」 叫び声に和清の足を静止させられた。 「……センパイ、なんで泣いてるんですか?」 「泣いてなんかない、死ね!」 「なんかあったんですか?」 「なにもないからあっち行って」 あっちに行けと言われ、和清は逆に近づいた。 そして、優輝の肩に手をそっと乗せて、その顔を覗き込んだ。 真っ赤な顔をして顔をぐしゃぐしゃにして、目元を濡らしている優輝。 まさか優輝が泣くなんて、和清の想像しないことだった。しかも理由がまったくわからない。 「見ないで、ほっといて、死んで」 「だって泣いてるのにほっとけないじゃないですか?」 急に優輝が鋭い眼で和清を睨んだ。 「カズ君なんか大っキライ!」 そして突然、優輝は和清を押し倒して馬乗りになった。 「カズ君のことなんかキライなんだからねッ! あんな子とデートなんかしちゃって、浴衣まで着ちゃって、ヤル気満々でムカツク。カズ君はだれでもいいんでしょう、ヤレれば!」 怒りながら和清の浴衣を剥ぐように脱がしていく。 露わにされた和清の胸板。 「センパイ、ちょっとやめてください……」 「うるさい黙れ」 「ああっ」 両方の乳首をギュッと摘まれ和清は呻いた。 ジンジンと痛む乳首が硬く勃起する。 さらに爪を食い込まされ乳首が千切られようとしている。 「痛いっ、痛いです、やめてください、本当に痛いです!」 「だからなに?」 冷酷な表情で優輝は微笑んでいた。 指を離された乳首は痛みがあとを引いている。そこへ優輝の舌が這わされた。ジンジンと熱くなっていた乳首に、さらに熱い舌の熱と感触。乳首の快感は胸板を貫き、背筋をゾクゾクとさせた。 「ああっ」 「気持ちよければ、だれでもいいんでしょう?」 胸に舌を這わせながら、上向いて喘いでいる和清を上目遣いで見つめる優輝。 「そんなこと……僕はセンパイのことが……」 「口ばっかり」 片方の乳首を舐めながら、もう片方の乳首を指でこねくり回す。 胸に置かれている優輝の手のひらに伝わってくる和清の体温と鼓動。汗ばむ胸を舐めると少ししょっぱかった。 優輝の手が和清の下腹部に忍び込んできた。 下腹からトランクスの中へ指先から徐々に侵入して、すぐに勃起していた先っぽに触れた。 「あぅ」 まるで女の子みたいな声で可愛く鳴く和清。 その声を耳にした優輝は歓喜に震え、さらにSっ気に火がついた。 「だれに対してもこうやって大きくするんでしょう?」 先走り汁をローションして、中指で先っぽを円を描くように擦る。 「ああっ、そんなことないです……ううっ……」 「だったら、あたし以外にされても勃たないってこと?」 「そ、それは……」 「ほらやっぱり」 さらに責めを強くする。中指から手のひらの中心のくぼみで、先っぽを包み込むようにしてグリグリとこねくり回す。 「ああっ、ひぃっ、あっ、あっ……」 腰を浮かせて跳ねる和清。涎れが垂れないように喘ぎながらも必死に呑み込んでいる。 けれど、下の涎れは溢れてしまっている。 手のひらがグショグショのヌルヌルだ。ビクビクと小刻みに震えるたびに、ピュッピュッと先走り汁が吐き出されている。 「センパイ、先だけじゃなくて……あうっ」 棒をしごいて欲しい。先を弄られすぎて、棒を激しく滅茶苦茶にしごいてもらわないと、頭がおかしくなりそうだ。 すぐに我慢できなくなって出したくなってしまう。男はそういうものだ。しかし、優輝はそれを許さない。 「わたしに命令する気?」 「違います、ああっ……お願いします……竿もしごいて……出したいんです、ううっ」 「べつにカズ君を気持ちよくしようと思ってやってるんじゃないんだよ?」 「ああっ、お願いします、お願いします……うああっ」 「わたしの自己満足のためにカズ君は存在しているの、わかる?」 「ひぃぃっ!」 さらに和清の肉棒を大きくなり、優輝の手のひらの中でビゥンと跳ねた。このままだと棒をしごかれなくて、イッてしまうかもしれない。 優輝が浴衣の裾をおなかの上までまくり上げた。そして、舌舐りをした。 「ノーパンなの」 巨大なご神体が下腹部からそそり勃っている。 浴衣姿の美少女にこんなモノが生えているハズがない。 いや、これほどまでの美少女だからこそ、生えているのだ。 妖しい色香。 立派なモノを滾らせる浴衣姿の優輝に和清は釘付けになった。 「センパイ……」 「これが欲しいの?」 尋ねられ和清は生唾を呑み込んでのどを鳴らした。 「欲しいです」 「本当かなァ? お尻に入ればなんでもいいんじゃないの?」 「あぅっ、そんな……こと……ああっ」 先っぽと先っぽがキスをして、兜合わせをしたまま、2本同時に優輝の繊細な手でしごかれた。 お互いのモノが熱い。太い血管が脈打つし、鼓動が伝わってくる。お互いが感じているのがわかってしまう。 優輝はうっとりとして瞳をしながら、両手で2本を包み込み、祈祷をするように一心不乱にしごいた。 「カズ君……ああっ……ンっふ……気持ちいい」 「もっと激しく……ううっゼンパイ……好きですセンパイ……」 「じゃあ、どうしてあの子とデートなんかしてるわけ?」 寒気のするような一言だった。 「そ、それは……」 「カズ君なんて口ばっかりで死ねばいいのに」 しごく手の動きがより激しく早くなった。 和清は上に乗る優輝を持ち上げながら何度も何度も腰を浮かせる。 「ああっ、だってアキちゃんが強引に……あああっ!」 「そういうのをだれでもいいんでしょって言ってるの!」 「それにセンパイと僕は付き合ってるわけじゃないし……どうして僕の彼女になってくれないんですか……僕の彼女になってくれたらもう絶対にほかの子となんかと……」 「うるさいうるさい! わたしがカズ君なんかのモノになるわけないでしょう! うるさーい!」 怒った顔の優輝は和清の肉棒を責め立てた。 ビクビクッ! 「あぅあっ、センパイ……僕……もうイッ……ちゃ……」 「イッたら殺す」 「無理です……我慢……でき……ああああっ!」 ビュシュシュシュシュシュッ! 和清の鈴口から噴水のように白濁液が噴き上がった。 べちゃ。 放心状態の和清――の顔が見る見るうちに青ざめていく。 顔を臭い立つ白濁液で穢された優輝が微笑んでいる。 「コ・ロ・ス」 「ぎゃあああっ、すみませんセンパイ!」 「舐めろ」 「はい?」 「舐めろって言ってんの」 脅す低い声。 戸惑いながら和清は舌の伸ばし、優輝の顔にゆっくりと近づいた。 自分の出したモノを口で処理させられるなんて……。臭い、臭い、鼻の奥にこびりつくようなニオイ。 優輝のアゴから垂れそうになっていた白濁液を舌に乗せ、そのまま頬まで舐め上げた。 しょっぱい。のどの奥に絡む味。ニオイがのどから鼻を抜ける。 張りのある優輝の頬を舐め、そのまま鼻先についていた白濁液も舐め取った。 少しくすぐったそうに身を引いた優輝。 引かれた優輝の顔を追って和清は唇を奪った。 口の中には白濁液がまだ残っていた。 舌を絡ませ、ねっとりとしたキスを交わす。 急に優輝は和清の胸を押し飛ばして顔を離した。 「勘違いしないで、カズ君からキスするなんて100年早いよ」 優輝は和清の体を強引に動かして、両手を木の幹に付かせると、尻を高く上げさせた。 「主導権はいつでもわたし!」 バックから勢いよく和清のケツに優輝の欲望が突き刺さった。 「ああああっ!」 響き渡る和清の喘ぎ声。 遠くから聞こえる祭りの音。太鼓の音に合わせて、リズミカルに腰が振られる。 ドンドンドン! 奥まで突き刺すたびに、優輝の下腹部が和清のケツに当たって、ケツ肉が良い音を鳴らしながら震える。 「ひぃっ、ひぃっ、ふひぃっ……いきなりひどいです……痛い……ううっ」 「うそばっかり。カズ君はうそばっかり。こんなに簡単に入っちゃったのに、ひどいとか痛いとか、欲しくて堪らなかったんでしょう?」 「ああっ、はい……欲しかったです……僕のお尻にセンパイの……あああっ」 「カズ君のお尻はわたしだけのモノだからね。絶対に絶対に、ほかのモノを入れたら許さないから。まさか、入れてないでしょうね?」 「入れてません……ああっ」 「本当かなァ?」 「ごめんなさい……こないで自分の指を……」 「アナニーなんて悪い子。おしおきしてあげる」 直腸をドリルで抉るように、ひねりながら硬いモノで何度も突かれる。 「ひぃぃぃっ、センパイ……おちんちんもしてください」 ビンビンに勃った肉棒をしごきたくて堪らない。 「絶対におちんちんは触っちゃだめだから。もし触ったら折るからね」 「うううっ、おちんちん苦しいです……ああっ!」 こんなに硬くなってるのにしごけないなんて。ケツマンコを突かれるたびに、振動が前まで伝わって、亀頭を大きく上下させながら腹にぶつかる。先走り汁もビュッビュッと地面や木の幹まで飛んでいた。 和清のかかとが浮いた。ふくらはぎから太ももまで、ガクガクと激震する。 「イッ……」 「ケツマンコ締めすぎ、もげちゃうでしょう!」 「あああっ……イイイッイグッ!」 ガグガクと全身を震わせながら和清は跳ねるように背骨を海老反りにした。 「だからもげるって言ってるでしょう!」 怒鳴りながら優輝が和清の肉棒を強く握り締めた。 ドクッ……ドクッ……ドクドク…… 和清の肉棒から白濁液がところてんにように、ゆっくりと鈴口から流れ出してきた。 肉の棒を伝わり垂れた白濁液は、優輝の手まで穢した。 放心状態の和清。 ヌポンッと音を立てながらケツから優輝のモノが抜かれた。 「なに自分だけ気持ちよくなってんの」 不機嫌そうな顔をする優輝。 遠くから人の気配と声が近づいてきた。 「カズセンパーイ!」 アキの声だ。 すぐに反応する和清。 「アキちゃん!?」 立ち上がって辺りを見回そうとした瞬間、その頬に平手打ちが飛んできた。 パシーン! 飛び散る白濁液。 「やっぱりカズ君のこと大ッキライ」 手についた和清の白濁液をお返しして、優輝は浴衣を直しながらその場から走り去ってしまった。 やがてアキが和清のもとにやってきた。 「やっと見つけた! ってちんこ丸出しでなにやってるんですか?」 「えっ、いやっ、そのっ……こ、これは……」 「地面に飛び散る謎の液体……センパイのにおいがします」 ジトっとした目でアキは和清の目を見つめる。せっかくお祭りデート。気づいたら置いてけぼり。そして、謎の痕跡。 「だ、だからこれは……」 言葉に詰まる和清。 体を近づけ責め寄ってくるアキ。 「細かいことは気にしませんから、ここでえっちしましょう!」 「えっ!?」 「ほら、だってちょうどセンパイも脱いでるし、ひと気もないしちょうどいいじゃないですか?」 「ごめん、アキちゃんとはもう……」 「人混みに揉まれて、痴漢に遭っちゃって……もう我慢できないんです!」 アキが和清を押し倒した。 「わあっ、だめだってアキちゃん!」 「チョコバナナ買ってくれたら許してあげてもいいですよ」 そして、口元を和清の耳に近づけ言葉を続ける。 「あとでセンパイのお尻に入れてあげますから」 ギュン! 萎んでいた和清の肉棒がいっきに勃起したのだった。 ゆかた おしまい |
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