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第15話_Graduation(前編) |
夕焼けが差し込む教室。 窓から身を乗り出して景色を眺めていた優輝が、急に振り返った。 キラキラと輝く笑顔。 「ねェ、覚えてる?」 急な質問に和清は戸惑ってあたふたした。 「えっ……なにを?」 機嫌を悪くしたようすで優輝はそっぽを向いた。けれど和清から背けた顔はイタズラに笑っている。 「あのときもこんな夕焼けだったでしょ? 忘れたの? この場所でカズ君にコクられたんだよ」 「覚えてます! 当たり前じゃないですか!」 「懐かしいね」 優輝が迫ってきたと思ったら、すでに和清は天を仰いでいた。 床に押し倒され、強引に唇を奪われる。 仕返しに和清は舌を絡ませ、濃厚なキスをしようとしたが、巧みに動く優輝の舌に転がされて弄ばれるだけ。 くちゅ……くちゅ…… 唾液の音がいやらしく放課後の教室に響き渡る。 優輝は立てた人差し指で和清の唇を押しながら、そっと顔を離して微笑んだ。 「出逢ってからカズ君はずっとカズ君だね。なんにも成長しないんだから。あは……ここのサイズだけは成長したかな?」 和清の下腹部を這う優輝の指先が、熱く盛り上がっている股間に触れた。 「センパイ! してもいいですかセンパイ!」 「されるのはカズ君のほう。するのはわたし……ずっとだよ、カズ君はわたしのモノなんだから」 スカートの中に手を入れて、ショーツをするりと脱ぎ捨てると、ビクビクッと跳ねるように動き、布地に染みが浮き出してくる。 和清の手を握った優輝は自らの股間へと導く。 熱いモノを握らされた。 太くて硬くて、いやらしいくらいに動いている。 優輝は半開きになった口の端から垂れそうになっていた涎れを舌で拭い、甘く熱い吐息を漏らしながら呻いた。 「でも……まだまだ……わたしのほうが大きいケド、ね」 イタズラな笑みを浮かべた優輝に和清はドキッとした。 もう堪らない。 「センパイ!」 股間のモノとは裏腹な華奢な優輝の体を強く強く抱きしめ、強引に唇を奪った。 犬のように舌を出して、ふっくらとした唇を舐め回す。 「センパイ好きです、大好きです!」 「……ン……ンぅン」 優輝は鼻先で喘いだ。唇だけでなく顔中を舐め回され、匂い立つ唾液でグショグショに濡らされながら、そっと和清の背中に両手を回した。 もう堪らない! 焦った仕草で和清はベルトの金具を鳴らし、ズボンとトランクスを脱ぎ捨てた。 尿道の先から溢れ出すガマン汁。 硬くなった肉棒は行き場を探していた。 「僕はセンパイのモノです……でも、でもセンパイを僕のモノにしたいんです!」 和清は自らの肉棒を握って、優輝の白く柔らかな尻の割れ目に這わせた。 「ごめんなさいセンパイ……でも、どうしても……センパイが卒業する前に、センパイと同じ大学に進学しますから、これでお別れじゃないけど、思い出に……どうしても思い出にしたいんです!」 欲望の汁が溢れ出す亀頭の先端が、収縮する入り口に当てられた。 目元を腕で隠しながら優輝は顔を背けた。そして、消えそうな声でつぶやく。 「進学やめて……ママと海外にいくの」 「えっ……だってもう大学合格したって……」 見る見るうちに和清の股間が縮んでいく。 「卒業式も出ないの……ごめんね、カズ君……だから思い出にしていいよ」 萎れた和清の肉棒が温かく優しい手で握られた。 「センパイ……」 涙ぐむ和清の瞳に映る優輝は、腕で顔を隠したまま。 そのとき急に! ガラガラガラと教室のドアが勢いよく開けられた。 「また抜け駆けですかー!」 声を荒げながら教室に飛び込んできたアキ。そのままの勢いで二人を引き離すつもりだったのだが――。 急に起き上がった優輝が和清に顔面パンチ。 鼻を押さえながら仰け反る和清。力なく倒れたおちんちん。 すぐさまショーツをはき直した優輝は、目元を腕で覆いながら教室を飛び出していってしまった。 唖然としているアキ。いったいなにが起きたのかわからなかった。 気を失う和清に駆け寄って首元をつかんで揺さぶる。 「だいじょぶですかカズセンパイっ!」 鼻血を垂れ流しながら和清は号泣して返事をしない。 「なにがあったんですかセンパイ! もしかして……ついにあの悪魔にフラれたんですか! あたしの時代がついに来た! そうですよね、そうなんですよね、カズセンパ~イ!」 首をガクッと落とした和清はなにも答えず、ただただ泣いているばかりだった。 和清は家に帰ってから部屋に閉じこもり、何度も優輝と連絡を取ろうとした。 メールは返ってこない。電話をかけても繋がらない。でも優輝のマンションを訪ねて、直接顔を合わせる勇気はなかった。 夕飯ものどを通らず、寝られずに眼を腫らした朝を迎えた。 アキはフラれたと大騒ぎではしゃいでいたが、和清はそうは思っていない。ワガママな女王サマの顔面グーパンチは、いつもの暴力の延長にすぎない。 それよりも、本当に優輝は海外に行ってしまうのか? 会えなくなってしまうということなのか? ……お別れ? 「そんなのイヤだ!」 制服に着替えて家を飛び出した。 玄関先でアキとばったり出会った。 「ちょうどよかった、邪魔者もいなくなったし、いっしょにガッコー行きましょっ!」 腕組みをしてこようとしたアキの手を振り払い、和清は睨みつけた。 「そんなこというな!」 「カ……カズセンパイ?」 悲しげに瞳を丸くしたアキを置き去りにして、和清は学校に向かって駆け出した。 自分の教室にはいかず、3年生の教室に向かった。 滅多に他学年の生徒はこないため、和清は奇異な目で見られた。 憧れだったセンパイ。 手が届いたと思っていた。 なのに……。 憧れのセンパイはいなかった。 優輝のクラスで尋ねると、さっきまでいたといわれた。 学校には来ている。 なのに見つからない。 チャイムが鳴った。 途方に暮れた和清はひとまず自分の教室に向かおうと歩き出した。 溜息を漏らして顔を上げたとき、見慣れた顔と目が合った。 相手は驚いている。 そして、全速力で逃げた。 「センパイ!」 間違いない。 今のは優輝だった。 「どうして逃げるんですか!」 避けられてる? どうして? 廊下の角で消えた優輝を追って曲がろうとしたとき、筋肉質な胸に顔面から飛び込んでしまった。 「いてて……」 鼻を押さえながら見上げると、角刈りの体育教師に見下されていた。 「早く自分の教室行け!」 怒鳴られて逃げるように和清は自分の教室に向かった。 昼休みの喧騒の中、どんよりとした重い空気を背負って、机で寝たふりをしている男子生徒がいた。 クラスにひとりやふたり、休み時間になると寝たふりをするぼっちの生徒がいるが、和清は今日から仲間入りだった。 優輝がなぜ自分を避けているのかわからない。 ポンポンとだれかに肩を叩かれた。 「カズセンパイ♪」 嬉しそうに弾む声。 和清が顔を上げた瞬間、腕をつかまれ強引に拉致された。 「元気になることしましょ」 アキに引っ張られて教室を出て行く和清の姿を見て、生徒たちがざわめく。 そのようすを見たアキはニッコリ笑って言ったのだ。 「彼女です!」 周りも驚いたが、1番驚いたのは和清だ。 「えっ!?」 クラスメートに否定する間もなく連れて行かれる。 そして、校舎の奥まった場所にある男子トイレだった。 「ちょっ、やめてよアキちゃん……」 押さえたズボンが脱がされる。 「元気を注入してあげますね。それとも注入するほうがいいですかぁ?」 スカートをまくり上げ、中腰でお尻をフリフリと揺らす。 「今日はそういう気分じゃないんだ」 「そんなこと言って、いつもちゃ~んと大きくなっちゃうクセにぃ」 トランクスに両手をかけて、一気に下げた! だら~ん。 萎れた包茎ちんぽ。 元気がない。 握ったら手の中に隠れてしまう。アキは人差し指と中指と親指で摘むようにして、可愛らしいおちんちんを持ち、ほんのちょっとだけ舌を伸した。 クシュクシュの皮に舌先が触れた。 ゾクッと背筋を伸した和清。 んふふっと楽しそうに鼻で笑う声が下半身から聞こえたが、和清は見ないように顔を背けた。 「だからそういう気分じゃないんだって」 そんなことを言いながらも、積極的に逃げようとしないのは、身に沁みて拭えない性癖だろうか。 お尻から伸びる玉袋の筋に沿って舌が這う。 キュンと玉が浮かんだ。 そのまま舌はハーモニカを吹くように動かされ、今度は先っぽを唇で挟むように咥えられた。 舌が皮をどかしながら這入ってくる。じゃばらのような皮を掘り、舌先はついに尿道にタッチした。そのまま掻き回すように亀頭を舐め回す。 じゅぷ……んぷ……じゅぶっン…… 大量の唾液ローションでおちんちんをグチョグチョに濡らしてしまう。 おちんちんを握るアキの手のひらもグチョグチョだ。 しかし、いくら舐めても出る体液はアキのものだけだった。 舐めることをやめ、顔を離したアキの表情は絶望を浮かべていた。 「……ウソ……勃たないなんて……そんな……いつもヤル気おまんまんなセンパイの……マーラ様が勃たないなんて信じられな~い!」 「だから今日は……」 「ウソウソウソ信じないもん! なにあたしのテクが鈍った? そんなまさか……EDですか? ヤダヤダ勃たないちんこなんて、ただの飾り!」 必死の形相になったアキは萎れているふにふにちんぽを握り、残像を見えるほどの勢いでシコりはじめた。 「生き返ってセンパイのリビドぉぉぉーっ!」 強制皮オナニーの刑。 「勃って、勃つんだジョニー!」 「いたたたた、皮引っ張ってる筋切れるよ、痛いってば! それにジョニーなんて名前つけてないから!」 「どうして勃たないんですか、男ならいかなるときも勃つのがふつーじゃないですか。あたしのことキライになっちゃったんですか……うぇ~ん!」 「アキちゃんのことはキライじゃないけど……」 「愛してるなら勃たせてください!」 「僕は優輝センパイのことを……」 「フラれたんだから、パーっと、ドバーっとあたしにザーメンぶっかけてくださいよぉ!」 廊下で目が合ったとたん、逃げ出した優輝の後ろ姿が脳裏に浮かぶ。 アキが叫ぶ。 「ぎゃーっ、さらにちっちゃくなってる!」 大きくなるどころか、どんどん精気を失っていく。アキの手のひらに抱かれながら、もう瀕死状態だ。 アキは萎れたおちんちんを左手に持ち替え、右手の中指をべっとりと舌を這わせて舐めた。 「絶対に勃たせてみせますからね。勃たたなきゃ……あたしがあのブスに負けたみたいじゃないですかーっ!」 勃起不全によくきくツボ。 ヌっと人差し指が天を突くようにアナルに差し込まれた。 「ひっ!」 さすがに和清は声を上げたが、まだ勃たない。 直腸の中に這入っている異物。いつも挿入られている大木に比べれば、細く可愛らしい小枝だ。けれど、中指はピンポイントで刺激してくる。 クイッと下腹部に向かって中指が曲げられ、グッグッと前立腺を刺激してきた。 「うっ……うぅ……」 中腰になって和清は堪らず呻いた。 ズンズンと重く痺れるような刺激が下腹部で響き渡る。 微かにおちんちんが、ひくひくと鼻を啜って泣くように動いた。 勃起不全の治療でも効果があるとされる前立腺への刺激。性欲を無視して、強制的に勃たせる。 さらに涎れローションっぷりの生温かい手でシコリ、上目遣いで皮を剥いた亀頭にしゃぶりつく。 「んぼっ……カズゼンパイ……気持ちいいですか……ンっ……ン!」 ツンした匂いが漂ってきた。 その匂いはアキの下腹部でスカートを押し上げているモノから香っていた。 キツキツのショーツに締めつけられ、苦しくて顔を出したモノの先端を布地に擦りつけながら、アキは頬を真っ赤にして身悶えていた。 「勃たせてください……もうあたし可笑しくなっちゃうよぉ……こんなふにゃちんじゃだめなんです!」 上目遣いで涙を滲ませるアキ。 それでも勃たなかった。 ヌポッと中指がアナルから抜かれ、力尽くで和清は壁に両手をつかされ、ケツを高く上げさせられた。 「やめてよアキちゃん!」 「うるさい! あのひとのモノがそんなにいいんですか! あたしのほうがデカイのに、なんでなんでなんでなんですかっ、あたしのモノで忘れさせてやるぅ!」 ケツマンコのシワ口は十分に指でほぐされており、先っぽを押しつけただけで呑まれていった。 「ひぃぃぃぃぃっ!」 感じてなくても入れちゃイケナイ場所に入れられたら叫んでしまう。 恍惚の表情でアキは顎を上げた。 「あン……久しぶりの……この感じ」 後ろから抱きつきながら、鼻を首元に近づけ汗ばむ臭いを嗅ぐ。 「センパイの臭い好きですよ。イカ臭いあそこも、汗も、頭皮の臭いも、肛門の臭いだって」 アキは和清のワイシャツの中に手を入れ、指先でざわざわと胸部を触れて遊んだ。 さすがにここまでされたら、和清の体温も上がり汗ばんできた。 耳元で聞こえる可憐な喘ぎ声。その声を聞くたびに、ゾクゾクと身体が震える。 耳たぶに甘噛みをして、アキはまるで優輝のように悪戯な声音を使う。 「勃たなくても……イケるよね?」 ビクッとおちんちんが首を振った。ぎゅぅぅぅっと前立腺を硬いモノで押され、鈍痛に似た痺れが下腹部を襲う。 まるで漏らしてしまいそうな感覚だが、またそれとは違う快感。 まず、再びおちんちんが握られ、次に残った手が半開きになっていた和清の口の中に入れられた。 「あがっ……アキ……」 閉じられない口から涎れが垂れてしまう。 ゆっくりとアキの腰が引かれた。 「マジであったまきた。今まであんなヤツと同じ路線はイヤだから、カズセンパイにあたしのお尻を捧げてきましたけど、カズセンパイがそーゆー態度なら、突いて突いて突きまくって、肉便器にしてやりますよっ!」 「んがっ、あがっ……ふんぐーッ!」 ズン! 激しい振動が和清の直腸から脳天まで貫いた。 「センパイのバカバカバカ! ケツマンコにザーメン注がれるの大好きなんでしょ、あいつにさんざん調教されたんでしょ、もうあいつの代わりでもいいから、あたしに突かれながら優輝センパイのモノ思い出してもいいですから、イッてよセンパイ……あたしセンパイのこと好きなんですーっ!」 ペチンペチン! 触れ合う身体が音を立て、ぷりんとした可愛い和清のお尻が震える。 「くやしい……! カズセンパイがあたしのことを好きになってくれなくてもいいんです。でも、ほかの子に……同類の優輝センパイに負けるのがくやしいんです!」 アキの顔から飛び散る汗の粒。必死になって和清のケツマンコを突いて突いて突いた。 ガクガクと和清はヒザを震わせ、身体を支えているのは、直腸に突き立てられた硬いモノだった。 優輝のモノとは違う。優輝のことを思い出して、どうしても比べてしまう。アキが言ったように、大きさではアキのほうが優っている。 でも違う! だんだんと身体がその気になってきたのか、それとも優輝のことを考えはじめたからなのか、和清のおちんちんが膨張しはじめていた。それでもまだ少し大きくなっただけで、硬くはなってくれなかった。 アキは一度おちんちんから手を離し、その手に自分の唾液を塗って再び握った。 亀頭を十分に潤わせ、親指の腹で責める。 「あぐ……ン」 和清は腰を軽く跳ね上げて身悶えた。 亀頭責めをする親指に、唾液とは違ったヌメり気を感じる。 ついに和清も濡れてきた。 さらにアキは激しく腰を振った。 「アアアン、カズセンパイのケツマンコ……気持ちひひ……ンはぁン……ヤバっ、久しぶりだから気持ちよすぎて……先にイッちゃいそう……ダメダメ……センパイが先に」 イキそうになりながら、アキはそれを止めようと理性ではしているが、身体がもう暴走してしまっていた。 「我慢できなくてゴメンナサイ……腰がいっぱい動いちゃうんです、センパイの中にいっぱい出したい……抑えられない、いっぱい出ちゃう……スゴイのくるぅぅぅぅ!」 ピタッとアキの動きが止まった。 「……あっ」 まるで軽く漏らしたようなつぶやきだったが、実際は――。 どるるるるるるるるっ! 「ああああーっ、イッ……出てる……いや、止まらなくてゴメンナサイ!」 じゅぼぼぼぼ、どぶっ、どぷっ、ぶぼっ! 屁をこいたような音がして、まだ挿入してフタをしているにも関わらず、白濁液がムリヤリ漏れだしてきた。 「センパイをイカせるつもりが……あたしが……でもサイコー!」 天井に向かって叫んだアキのモノが、さらに一瞬大きく膨張して最後の一発を吐き出した。 どぶりっ! アキは痙攣しながら和清にもたれるように抱きついた。 汗の粒が床に落ちる。 「はぁ……はぁ……」 息を切らせているのは和清だった。アキがイキ終わるまで、のどにまで指を突っ込まれており、呼吸もままならない状態だったのだ。 ふらつくような足取りでアキは一歩下がった。 ぬぷん! まだまだ硬く大きいモノが、締まっているケツマンコから抜かれ、汁を飛ばしながらアキの下腹部を叩いた。 ぺちん! そのままアキは和清の背中に手を這わせながらしゃがみ込んだ。 「ヤバイ……マジヤヴァイです……カズセンパイのケツマンコ……まるで処女なのに名器って感じで……殺されるかと……はぁ……はぁ……ン」 どぷ……どぷどぷ……じゅぶ…… ヒクヒクをシワを収縮させているケツマンコから、いやらしい白濁液がだらしなく垂れ流されるようすを、うつろな瞳でアキは眺めていた。 白濁液は床に溜まっただけでなく、壁や制服にまで飛び散ってしまっている悲惨な状況だった。 軽く賢者になりかけているアキは掃除のことが頭を過ぎっていた。 和清のほうは無言でお尻の処理をして、トイレットペーパーを水で流していた。 そして、ズボンをはき直してからアキに顔を向けずにつぶやく。 「ごめんアキちゃん。優輝センパイが好きなんだ」 「そんなのヒドイですよ、さんざん無抵抗主義でヤラれて終わったあとにそんなセリフ!」 「でも……結局アキちゃんじゃ勃たなかったしイケなかった」 「…………」 瞳を丸くしてショックを受けるアキ。 イイところまでは責めていたと思うのに、自分が先にイッちゃうなんてとアキは唇を噛みしめた。 「リベンジですセンパイ! まだまだあたしは元気ですから!」 あれだけ出しても太く硬く熱いモノをアキは握って立ち上がった。 「僕は優輝センパイ一筋なんだ!」 「どの口が言ってるんですか、口の中にぶち込んで出してやりましょうか?」 詰め寄ってきたアキに髪の毛をつかまれ引っ張られる。 「やめてよアキちゃん、僕は優輝センパイが!」 「バカバカ!」 「バカでいいから離して!」 揉み合いになりそうだった二人が、同時に動きを止めて耳を澄ませた。 ピーポーピーポー…… 救急車の音が近づいてくる。遠くの道路ではなく、もっと近くから聞こえてくる。 「ごめんアキちゃん掃除しといて!」 トイレの個室から和清が飛び出した。 「どさくさに紛れて逃げるんですかセンパーイ!」 キーンコーンカーンコーン♪ 学校のベルの音も聞こえた。 「……ヤバっ、掃除しなきゃ」 残されたアキは黙々と急いで掃除をはじめた。 つづく |
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